5月19日(日)に四季劇場[秋]で開幕した『ミュージカル南十字星』に、インドネシア残留日本兵のご子息であるヘル サントソ 衛藤さんとご家族が来場し、終演後に出演俳優たちと交流しました。
太平洋戦争中の日本軍の東南アジア進出=「南方戦線」に従軍し、無実の罪でBC級戦犯として裁かれた京都大学の学生・保科 勲の半生を描いた本作。
終戦後、日本兵の中には、インドネシア独立運動に身を捧げた人々も少なからずいたそうです。ヘルさんは、そのような日本兵たちがインドネシアに残した歴史の生き証人でもあります。
「僕は『南十字星』を観たのは4回目ですが、妻と一緒に観たのは初めてです。素晴らしい舞台を、こうして妻とともに観ることができて、今日は幸せです。毎回、カーテンコールの度に感動するのですが、今回が一番感動しました。今年はインドネシアと日本の国交樹立55周年の年。インドネシアには、舞台に出てきた義勇軍や独立戦争の博物館などもありますので、ぜひ一度いらっしゃってください。両国の友好がさらに発展することを願っています」
俳優たちに優しく語り掛けてくださったヘルさん。奥様からは「『南十字星』を通じて、長年にわたってインドネシアと日本の友好の架け橋になっていただいたことに心から感謝します」と書き記されたオルゴールが、リナ・ニングラット役を演じた秋 夢子に手渡されました。そのオルゴールを鳴らすと、リナが歌った二人の思い出の曲「ブンガワン・ソロ」が流れ出します。ジャワ島の最大の川「ソロ川」を歌ったこの曲のように、日本とインドネシアの友好の絆が、悠久の時を刻んでいくことを願わずにはいられません。
『ミュージカル南十字星』は、6月1日(土)まで上演いたします。皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。
『ミュージカル南十字星』東京公演
四季劇場[秋]
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