自由劇場で上演中の『鹿鳴館』が6月29日(土)に千秋楽を迎えました。
文豪・三島由紀夫の戯曲を、演出・浅利慶太、舞台美術・土屋茂昭、照明・吉井澄雄、衣裳・森 英恵、音楽・林光という錚々たるクリエイター陣を結集して舞台化した本作品は、三島文学の豊穣な言葉と甘美な修辞、親子・男女の愛憎と政界の権謀術数が交錯する緊張感漲るドラマで、初演以来、多くの観客を魅了してきました。
そして、迎えた今回の東京再演では、影山伯爵役を平 幹二朗さんに務めていただき、連日、劇場は割れんばかりの拍手で包まれました。千秋楽となったこの日も、その締めくくりにふさわしい観劇日和に恵まれ、ご年配のお客様から若いお客様まで、多くのお客様で満席となった劇場で、いよいよ最後の幕が上がります。
夫婦と昔日の恋人を巡る愛情のもつれ、離ればなれになった親子の名乗りなどの宿命的な人間関係を縦糸に、政治的陰謀が横糸となり、華麗かつ巧みに描かれる愛と憎しみのドラマ。三島由紀夫が紡ぎ出す美を極めた日本語を、劇団四季が60年の歴史で培った朗誦術によって的確にお客様の耳へと響かせていきます。
鳴り止まぬ拍手が劇場を埋め尽くしたカーテンコールは、創立60年を迎えてこれからの劇団四季のストレートプレイに対する、お客様の大きな期待を感じさせるものとなりました。
自由劇場では、7月12日(金)から、米児童作家ロイド・アリグザンダーの同名小説を原作としたミュージカル『人間になりたがった猫』が開幕します。2日間だけ憧れの人間になり、町へと飛び込んだ猫のライオネル。彼の冒険には、「愛と勇気」、「友情と連帯」、「命の尊重」とった“生きていく上でもっとも大切なこと”がたくさん詰まっています。
1979年の初演以来、劇団四季のファミリーミュージカルとしては最多となる1727回の上演を重ねてきた本作。ニッセイ名作劇場というファミリーミュージカルからスタートした劇団四季ミュージカルの歴史の中で燦然と輝く名作を、ぜひこの機会にご家族・ご友人と一緒にお楽しみください。皆様のご来場、心よりお待ちしております!
『人間になりたがった猫』東京公演 自由劇場 7月12日(金)開幕! ◆8月25日(日)公演分まで好評発売中! チケットのお求めはコチラ>>
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