4月30日(火)、小学生を中心に日本全国の子どもたちを劇場へ無料招待する(※)「こころの劇場」が、『桃次郎の冒険』東金公演にて初日を迎えました。
「子どもたちに舞台の感動を通じて、生きていく上で最も大切なことを語りかけたい」という祈りのもと、2008年から継続している「こころの劇場」。本年度は、日本全国158都市・433回の公演で56万人の小学生を劇場に招待する予定です。
2013年度「こころの劇場」初日となったこの日は、東金市内のすべての小学校(9校)の5・6年生1070名が、東金文化会館にて『桃次郎の冒険』を観劇しました。
開演前から、子どもたちは元気いっぱい。大きな声で「おはようございます!」と挨拶をしながら、劇場へやってきます。客席では、リーフレットを読みながら登場人物を調べ、作品の予習をする子の姿が多く見受けられました。皆さんこれから始まる『桃次郎の冒険』が楽しみで仕方がないといった様子です。
開演前の様子。
舞台の幕が上がると、物語冒頭から紙芝居屋の掛け声に合わせて大きな手拍子が起こり、俳優の問い掛けにも元気な声で応じてくれました。ひとつひとつの台詞に耳を澄まし、軽妙な掛け合いではお腹を抱えて笑っている子どもたち。物語が進むにつれて、より深く作品の世界に入り込み、反応も敏感になっていきます。イヌ・サル・キジのコミカルな演技に大笑いする一方で、物語の終盤、桃次郎が銃を手にして人間と鬼のどちらの味方になるのか心が揺れるシーンでは、水を打ったような静けさに包まれ、固唾をのんで行方を見守る光景がありました。
最後に紙芝居屋が客席に語りかけるシーンでも、子どもたちは舞台に真剣な眼差しを注ぎ続け、作品のメッセージを自分の心の中にしっかりと刻み込んでいる様子でした。
そして、迎えたカーテンコールでは、劇場いっぱいに「すもも も ももも」の歌声が響き渡ります。客席と舞台が一体となり、大きな拍手と笑顔に包まれてこの日の『桃次郎の冒険』は幕を下ろしました。
カーテンコールの様子。
終演後のお見送りでは、目を輝かせながら「楽しかったです」「感動しました」と舞台の感想を伝えてくれた子どもたち。俳優たちも素直な反応や舞台を見つめる真剣な眼差しに触れ、子どもたちの心に作品のメッセージがしっかりと届いていることを実感し、胸を熱くしていました。
お見送りの様子。
創立当初から掲げている「全国の人々に演劇の感動を届ける」という理念を胸に、本年度も劇団四季は、全国の子どもたちの心に時を経ても色褪せることのない、大切な心の糧を届けていきます。
『桃次郎の冒険』 全国公演 巡演中! 公演スケジュールはコチラ>> チケットのお求めはコチラ>>
(※)「こころの劇場」は、子どもたちの心に、生命の大切さ、人を思いやる心、信じ合う喜びなど、人が生きていく上で最も大切なものを、舞台を通じて語り掛けたい。この祈りから、日本全国の子どもたちを劇場に無料招待し、演劇の感動を届けるプロジェクトです。多くの企業や行政の方々のご協賛、ご協力を得て実施しております。 「こころの劇場」に関してはコチラ>> |
『桃次郎の冒険』 全国公演 巡演中! 公演スケジュールはコチラ>> チケットのお求めはコチラ>>